転職サポート経験から、転職成功する人に見られた共通点
2018年から大手が早期退職者を募るケースが相次いでいました。例えばNECが3,000人以上の早期退職者を募集したり、富士通は45歳以上の従業員2,850人を対象に早期退職を募集するなどし、大手であっても定年まで働き続けられる環境が崩れ始めつつあります。
40代以上の転職希望者は確実に増えている
こうした情勢の中、40代以上の転職希望者は確実に増えてきています。
これまでは、「もっと良い年収の企業で働きたい。」など、さらなるスキルアップや待遇改善を求めて転職するケースが大半でしたが、近年は「自分の会社の未来が感じられない。」、「このまま定年まで働き続けても給与の天井が見えている」といった不安などが転職したいという気持ちを強くさせている要因が大きくなっているようにも感じます。
実際にあった左遷事情
ドラマで「集団左遷」が話題になっていますが、実際に集団とまではいかなくても左遷は行われています。
以前45歳の男性から相談を受けた時は、これまで営業部長として勤務していたけれど、営業部全体の成績が落ち始めてきたという理由で左遷に合ったという相談でした。
デスクも社員と離れた位置に配置され、特に明確な業務なども支持されず、まるでフリーランスのような扱いだったということです。
こういった状況から、会社に必要とされていないのではないかという不安が募って転職相談をされました。
営業部長を行っていた経験と、営業成績は下がりつつあったものの業界全体が下火傾向だったこと、そして部長時代に残した実績をアピールすることで、無事その方は他業種の営業部へと年収アップも叶えて転職成功しました。
今の会社にしがみつくことだけが選択肢ではない
こういったように逆境にくじけることなく転職活動を行うことで、40歳以上でも年収アップを実現した転職に成功することは十分できます。
転職エージェントとして活動してきて、積極的に採用したいと言われた40代以上の特長がいくつか見られましたので、挙げていきたいと思います。
もし、これから面接や職務経歴書を送るといったタイミングを控えている方がいれば、これらの要素を交えたエピソードトークを話したり、自己PR欄に記載するなど、ぜひ参考にしてみてください。
採用されやすいミドル層の特長
- 年収アップにこだわらず、ポジションなどを重視する
- これまでの職務経験を活かせそうであれば異業種でもチャレンジする姿勢がある
- 自分自身、応募先の企業にどう貢献できるのかを分析できる力がある
- 転職理由がなるほどとうなずける(待遇が悪い、人間関係につかれたなど、マイナスのイメージを全面的に出すのはNG)
- 仕事上で築き上げた幅広い人脈がある
まとめ
40代以上の方で転職をしようと決心したら、まずはなぜ転職しようと思ったのかという理由をしっかりと考えましょう。
マイナスな理由が転職を決心する理由の場合、応募先企業の面接官は高い確率で不合格通知を出してきます。
相手になるほどと思われるような転職理由を説明して、そこから自分のどういった経験が応募先の企業に貢献できるかを考えていくと、
転職活動の成功にも直結しやすくなります。
転職活動のおすすめ方法なども他の記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
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