病棟や外来の看護師から訪問看護師への転身を考えている方へ。団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)を迎える2025年問題に向け、訪問看護師のニーズはさらに高まっていくと予想されています。
そのため、近年では訪問看護師へ転職を志している人も多くいます。また、働き方も病棟や外来とは異なってくるので、メリット・デメリットについて解説します。
訪問看護でうけられるサービスとは?
訪問看護は、利用者ができるだけ在宅療養ができるよう、看護師などが疾患のある利用者の自宅を訪問し、心身の状態に応じたケアを行います。
流れとしては、主治医からの訪問看護指示書発行後に、病院や訪問看護ステーションから看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が自宅に訪問し、医療サービス・リハビリサービスを提供します。
定期的に健康状態のチェックが必要な方や、ひとりで入浴ができない患者さんが訪問看護を利用するケースが多いです。そのほかにも、終末期でも自宅で過ごす方の看取りを行うこともあります。
訪問看護ステーションの就業者数は右肩上がり
訪問看護ステーションの就業者数は右肩上がりで推移しています。この背景には、近年医療法人のみならず営利法人も訪問看護に参入し、訪問看護ステーション自体年々増加傾向にあるということも理由の1つです。
また実際に転職する人は、1度子育てなどで現場を離れていた看護師が復職する際の選択肢や、新卒で訪問看護ステーションに就職するという方も多くなってきています。
厚生労働省「衛生行政報告例」(平成18~28年)より
訪問看護師ではたらくメリット
- 日勤のみの勤務が多く、ワークライフバランスの調整がつきやすい。
- 患者さんやそのご家族とじっくり関わることができるので、深い信頼関係を構築できる。
- 土日休みを採用している施設が多数ある。
- 今後の在宅医療ニーズ増加の波に先駆けて乗ることができ、高い給与も期待できる。
1度看護師の職を離れてから復職する人も多いので、時短勤務を可能としている求人が病院やクリニックと比べて多いのも特長の1つです。
訪問看護師ではたらく時に決意が必要な2つのポイント
このようなメリットもあることから、近年右肩上がりで就労人数が増加している訪問看護士ですが、デメリットとまではいかないのですが、意識しなければいけないことが2つあります。
①オンコール体制を取っているところが多い。
土日休みや日勤のみを採用しているが多いのですが、その分オンコール体制を取っている職場もあります。そのため、土日などの休日に電話が鳴ると対応しなければいけないケースが生じます。ただし、職場としてもオンコールは当番制を取っていたりもするため、完全に気が抜けないわけではないです。
注意ポイント
②迅速な判断と対応を求められるケースに遭遇することも
在宅療養中に、患者さんが急変をしたりした場合は、その都度迅速な対応をする場面にも遭遇するでしょう。病棟でも同じことが言えるのですが、訪問先には常に充実した医療機器を持っていくわけではないので、万が一の場合でも正確かつ迅速な判断ができるようにしておかなければいけません。
ポイント
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訪問看護士へ転職した人の声
訪問看護の転職に強いエージェントに相談する選択肢を
訪問看護士への転職や復職を考えている方は、訪問看護士の求人を豊富に取り扱っているエージェントに相談することもひとつです。理由としては上記に述べたように、職場の体制や教育体制がそれぞれの訪問看護ステーションで異なってくるからです。
訪問看護の転職支援にも力を入れている代表的なエージェントを2つ紹介します。
①マイナビ看護師
公開すると応募が殺到するような好条件の求人は、非公開にして登録者だけに案内している非公開求人を多数抱えているのが特長。また、訪問看護士に精通したキャリアアドバイザーが在籍し、転職相談会などを実施していたりもします。 |
②看護のお仕事
地方にも強く、訪問看護士に関して多くの非公開求人を保有しています。また、転職サポートは24時間対応してくれるので、現職の看護師で転職を考えている方に好評のエージェントです。 |
まとめ
在宅医療の重要な役割として年々ニーズが拡大している訪問看護士。好条件の求人が多いですが、気をつけるべきポイントに注意しながら、あなたや家族の生活に照らし合わせて、納得のいく働き方を目指しましょう!