新卒採用の場合は、「入社後に何をしたいか」など自己PRと志望動機を重要視されるほか、社会人経験がないため、「学生時代に頑張ったこと」などの情報を聞いて、応募者の将来性を確認し、自社にふさわしい人材か判断するケースが多いです。では、中途採用の面接との違いはどこにあるのか確認してみましょう。
中途採用における目的の多様化
中途採用は、これまでは「欠員補充」を目的とすることが多かったのですが、近年は中途採用に対する考え方も変化してきています。「経営方針の見直し」や、「事業拡大」、「新規事業立ち上げ」など、通年で人材を確保する動きにシフトしています。こうした中では必ずしも即戦力を求められるケースではなく、提案力や折衝力、これまでの実績やスキルをどう自社に生かすことができるかを判断される傾向が強くなってきています。
重要視されるのは「何をしたいか」ではなく「何ができるか」
中途面接の場合、将来性という不確かなものより、これまでの経験や実績といった現在の力が採用評価の対象となります。それだけに中途面接の場合、採用担当者もより慎重に面接を行います。これまでの職歴や職務内容はもちろん、自己PRや志望動機、面接の中での質疑応答から自社の求める人材か判断します。結果、該当しない場合は不採用というケースも珍しくありません。そのため、転職採用でエントリーする企業は20社を目安に応募することが転職成功への鍵となります。