ライバル応募者と同じ回答を避けましょう
転職の面接の際は、必ずと言っていいほど聞かれる定番の質問があります。「志望動機」、「転職理由」、「職務経歴」は聞かない企業はないと言ってもいいくらいです。そのため、他の応募者とよく似た回答をしてしまうことも多く、差別化できずに評価を下げてしまう恐れもあります。
今回は志望動機を語る際に、これを言ってしまうと一気に不採用となるかもしれないNGワードをお伝えします。
今からお伝えするNGフレーズに注意を払って、自分なりの表現で応答するように心がけましょう。
どうしてこの会社に応募しようと思ったかという質問に対しての回答
御社の事業内容に興味があったので。
俗にいうマニュアル表現です。こう言った表現は何万人の転職者が使っていると思ってください。応募した以上興味があるのは当たり前の話です。「どういう事業に対してなぜ興味を持ったのか。そしてその事業に対してどう貢献していきたいか。」までを語らないといけません。そのほかにも似たような回答で「将来性があると感じたから。」、「サービスの内容に関心を持てたから。」なども同じです。
以前からこの業界に憧れていたので。
「昔から好きなブランドだったから。」、「サービスをずっと愛用していて、そのサービスを提供する一員として働きたいと思ったから。」などは、ただのファンであるという発言であって、会社の仕事が理解できていないとみなされます。そのような思いを抱くこと自体はモチベーションにつながるので良いのですが、決して口にはださず、あなたがその企業でどう貢献できるかを語りましょう。
人の役に立つ仕事をしたいと思ったので。
「人の役に立つ」や「多くの人に喜んでもらえる」というざっくりとした目標を掲げる表現もNG。たとえば、事業を通してどのようなサービスなどをどういう風に提供して、結果どのような形で役に立ちたいのか、具体的な道筋やシナリオを語らないと説得力は弱いです。
〇〇のスキルを身につけたいので
会社は学校とは違うということ。転職先では、勉強する姿勢より戦力として貢献してくれる人材を求められます。もちろん勉強する姿勢は大事なのですが、あなたが貢献できる点をしっかりと伝えることが重要です。
やる気はだれにも負けません。
「言われたことは何でもやる。」など、やる気の面をアピールしても転職面接の際はマイナスに動くだけです。実際に言われたことしかできないのか。など、具体的に何ができるかが不明確だからです。説得力のある発言をするように心がけましょう。
キャリアアップのため
実際に転職活動はキャリアアップも目的のひとつにはなりますが、「新しいことにチャレンジしたい。」、「キャリアアップを図りたい。」などの具体性がない応答も要注意。また、誰もがキャリアアップという意識で臨んでいるため、差別化を図らない限りマイナスのイメージになるでしょう。
やりがいのある仕事をしたいと思ったから
「やりがい」を感じるか感じないかはその人次第。自身が行う業務の中で見出していくものが「やりがい」です。ですので、「やりがいがないのは会社のせい。」という風にとらえられるので、「やりがい」という言葉も使用NG。
仕事にマンネリを感じたため
転職を意識するときは、少なからず、前職もしくは現職でしっくりとこないことがあるのも理由のひとつでしょう。「マンネリから脱却したい」というマイナスなイメージだけではいい印象は与えられません。だから具体的にどんな目標を抱いてどうしたいのかまでを答えられるようにしましょう。
社風に魅力を感じたから
働いてみないとわからないのが職場の雰囲気です。実際に社員のだれかと話をしたうえで、魅力を感じたことは伝えてもいいですが、会社はあくまで働く場所。しごとに対する考えが少し緩いのではないかと思われがちなので注意しましょう。
年収アップが期待できると感じたため
年収の提示は内定が出てから、もしくは内定が出る直前です。そこで希望通りにいかなければ内定を辞退すればいいでしょうし、もし転職エージェントを利用しているなら、転職エージェントに「この年収では前職と変わらないので働けません。もう30万円は欲しいです。」と相談し、企業に交渉に入ってもらいましょう。エージェントも転職を成功させて自らの売り上げにつなげたいという思いもあるため、ここはエージェントとの駆け引きだと思ってください。ただし、決して自ら企業に対して年収アップなどの言葉を口にしないように。
まとめ
いかがでしたでしょうか?実際に転職エージェントとして働いていた時に、何人もの面接官とも話を交わし、「このような言葉がたくさん聞かれた。」という声を集めてみました。
一見「こんなこと言うわけがない。」と思うかもしれませんが、面接という普段馴染みのない場からか、ぽろっと口に出てしまうような言葉ばかりです。
転職エージェントを利用する際は面接対策も行なってくれますので、事前の準備をしっかりと行い、ライバルとの差別化を図りましょう。