転職の面接では、これまで培った知識やスキルだけが評価されるわけではなく、社会人生活を通して培った人間性やコミュニケーション力も評価される部分ではかなりのウェイトを占めます。では、実際にどこに焦点を置いて評価されるのでしょうか?大事な3つのポイントについて解説したいと思います。
Point1 社会人スキル・マナー
実務能力などは、職務経歴書や履歴書でおおまかなイメージがつきます。そのため、「面接は自己紹介などを通した人物重視で評価を行います。」という企業は非常に多いです。具体的には下記が評価のポイントとなります。
第一印象 | パッと見ただけで好感を抱けるか。身だしなみはしっかりとしているか? |
ビジネスマナー | 社会人としての言葉遣いや立ち振る舞いは適切にできているか? |
コミュニケーション力 | 話をしっかりと聞くことができるか? 会話の応答を柔軟にできるか? |
適性・協調性 | 転職理由はネガティブではなく、ポジティブ思考か? 周りと協調できそうか? |
Point2 業務関連スキル・仕事への意欲
即戦力として活躍してくれるくらいの業務スキルを有しているか? 将来的にどの程度貢献してくれそうか?などを下記の評価のポイントに沿って判断されます。
経験してきたレベル | 会社が必要つする程度もしくはそれ以上の経験をしてきたか? |
業務関連スキル | 業務をするにあたって必要なスキルを有しているか?(ワード、エクセル、パワーポイントなど) |
会社の業務への理解 | 会社の業務に対する理解をしたうえで応募してきているか? |
会社で働いた後の目標 | 転職後どういう風になりたいか、ビジョンをしっかりと思い描けているか? |
Point3 適応力
適応力は、合否を決めるにあたって意外にも1番重要視される部分です。なぜなら、あなた自身完璧に応答したうえで、ぜひ採用したいと思ったとしても、内定を辞退されるとこれまで割いてきた時間が無駄になるので、面接官は適応力の部分を1番気にします。
転職理由 | 転職の理由は納得のいくものか? |
入社への適応 | 出勤可能日はいつになりそうか?内定を辞退しそうではないか? |
給与面への適応 | 提示した給与に納得がいくか? |
勤務条件への適応 | 就業時間や休日の条件に納得がいくか? |
転職エージェントを利用した場合は、給与面の交渉や出社可能日などの条件面は全て交渉してくれます。面接の場では提示された内容に対して異論を唱えずに、持ち帰って拝見させていただきます。給与が記載された書面などを持ち帰り、エージェントに「もう少し手取りがあればぜひ入社したいです。」など相談するようにしましょう。そうすることでエージェントは企業に交渉を行ってくれます。エージェントを上手に活用しながら転職活動を成功させるということが近年の転職活動の主流になっています。
質問の狙いを瞬時に理解して応答する
上記のように、評価のポイントは大きく分けて3つ存在しますが、それぞれの質問の意図を汲み取りながら回答するということを心がければ、自ずと高評価へと繋がります。具体的な会話例を紹介しますので、ぜひコツを掴んで面接に臨んでください。
転職面接を受ける企業が自宅から遠い場合の応答例
地方の企業に多い傾向なのですが、通勤距離を気にする企業は意外に多く、「遠方からお越しいただきありがとうございます。」と面接官が言ったとします。このときの正しい解答例はどれだと思いますか?
- はい。
- とんでもないです。
- 前の職場もこの近くでしたので。
正解は3.前の職場もこの近くでしたので。です。
2番でもいいのですが、さらっと通勤距離に関しては全然苦ではないということをアピールしましょう。
面接に備えているのは、実は面接官も同じなのです。応募者の状況に応じて確認したい事項も変化させてきます。質問の狙いを察して応答するようにすれば、他の質問に関しても柔軟に意図に応じた回答ができるはずです。