2020年に総務省が発表した内容では、転職者数は過去最多となりました。
若い世代の伸び率が1番ではあるものの、ミドル世代の転職者数も過去最高となっています。
ニーズが衰えない転職市場
2019年の転職者数は350万人を超えています。この背景には、
- 深刻な人材不足
- 事業拡大
があり、キャリアや経験豊富な人を求める傾向にあります。
以前は長く育てるという意味で新卒採用に力を注いでいた会社も、社会の変化のスピードをいち早く捉え、会社を成長させていくために中途採用も積極的に行うところが増えてきました。
転職者で最も多い20~30代前半
総務省の調査によると、15~34歳では20.1%の人が転職しているという結果が出ています。数にするとこの世代の就業者のうち、5人に1人が転職しているという計算になります。
第二新卒世代の転職理由
第二新卒世代の転職理由として最も多いのが、
「よりよい給料・条件で仕事をしたい」という理由と「人間関係に嫌気がさしたから」という理由が上位を占めます。
より良い給料・条件と出会うために
では、より良い給料や条件の会社と出会うためにはどうしたらよいでしょうか。
△ハローワークの利用
ハローワークや転職サイトで希望の条件に見合う企業をひたすら検索
〇転職エージェントの利用
転職エージェントを味方につけて、企業の提案や年収の交渉をしてもらう
私の経験上、より良い条件での転職を希望するのであれば、転職エージェントの利用はマストだと考えます。
ハローワークや転職サイトだけで探すとなると、求人票の情報がメインで、会社の雰囲気などはつかみにくいからです。
特に若い世代では転職理由の上位に「人間関係」があるため、
採用に応募する前に会社の雰囲気を知っておいた方が絶対に良いです。
また、若い世代の転職だとあまり大きな年収アップは期待できません。
だからこそ、転職エージェントに年収を交渉してもらうとよいのです。
転職エージェント利用のココに注意
- 企業が採用したい思うような経験・キャリアがないと交渉してもらうことは難しいです。
- 登録時のヒアリングであなたが行ってきた仕事をしっかりと伝える必要があります。
20・30代におすすめの転職エージェント
リクルートエージェント
【公式】リクルートエージェント
全国最大手だけあってサービスが本当に細かいです。まずは専任のコンサルタントによるヒアリングから始まり、専用のアプリを用いて希望に合った求人を紹介、そして興味がある、受験を希望するなど、直感的に選ぶことができます。ですので、スピーディーに転職活動を行えるひとつのきっかけにもなるでしょう。
また、全国各地の求人数も圧倒的に多いのも魅力の一つで、地方に求人が少ないという事で困ることはないはずです。
パソナキャリア
【公式】パソナキャリア
人材派遣で強大なネットワークを持っている会社で、面接対策など内定をもらうための術をしっかりと把握しているエージェントの一つと言ってもいいでしょう。また、女性の転職サポートにも定評があり、実際に2020年のエージェント利用者満足度調査で1位に輝いたほどです。
過去最高を記録した40代以上の転職者数
この結果で注目したいところがミドルクラス以上の転職者数の増加です。全世代の就業者数の5%程度ではあるものの、40代以上はもとより50代以上の転職者の数も過去最高を記録しています。
ミドル世代の転職理由
ミドルクラスの転職理由として最も多いのが「年収アップを狙った転職」です。
この他にも、転勤などが多い人はゆっくりしたいという理由から転勤無しの職場を希望する人も多いです。
40代以上の転職希望者がより良い条件での転職を叶えるために
40代以上の転職では、これまで築き上げた経験がどのようにして活かしてくれるかを経営的な側面から求められます。
さらに年収増加を望むのであれば、転職しようと考えている企業にない要素をどうもたらしてくれるかという事をプレゼンテーションしなければいけません。
あなた自身の経験やスキルそのものが、あなた自身の価値としてダイレクトにとらえられます。
一見厳しそうに見えるかもしれませんが、
40代以上の転職者は年々増加傾向にあるという事実があるので、新たな環境で挑戦したいという方にとっては今が絶好のチャンスともいえます。
40代におすすめの転職方法
〇ハローワークの利用
転職エージェントの対象は、20・30代を対象としたものが多いので、多くの情報が得られるハローワークを利用するのも一つの方法です。
ただし、年収増加を希望した転職であれば、ハローワークでの職探しはあまりおすすめしません。
〇ミドルクラスも対象の転職エージェントの利用
年収アップを狙いたいのであれば、転職エージェントへの登録は絶対おすすめします。
40代以上の転職となると、採用枠数も少なく、本当にいい人にしか来てもらいたくないと考える企業も多数存在ます。
つまり、表には出ていない非公開求人というものがあり、そこで企業が求めるキャリアやスキルを持っている人に対してエージェントが求人を紹介するといったこともあるからです。
非公開求人は年収なども高く設定されている一方で、誰もが紹介してもらえるというわけではないので、これまでの業務経験で得たもの「社内外に対して貢献してきた点」などを登録の時点でしっかりと伝えることが、転職活動がうまくいくか行かない科の分かれ道になります。
40代以上におすすめの転職エージェント
パソナキャリア
【公式】パソナキャリア
20、30代の転職サポートでもおすすめのパソナキャリアは、40代の転職サポートにもおすすめです。人材派遣で強大なネットワークを持っている会社で、面接対策など内定をもらうための術をしっかりと把握しているエージェントの一つと言ってもいいでしょう。
JACリクルートメント
【公式】JACリクルートメント
30代以上の転職サポート実績が40万人以上を誇る、管理・専門職、ミドル・ハイクラス向けの高年収層に特化した転職エージェント。600万円以上の求人が多数のため、現在よりもさらなる活躍をしたいという方へおすすめです。また、非公開求人も多数抱えているので、あなたの経験とスキルによっては、かなり良い条件の企業を提案される可能性もあります。
まとめ
2020年より施行される予定の「同一労働同一賃金」。これは非正規雇用と正規雇用が関係なく同じ業務に対して同じ賃金を支払う必要があるというもので非正規雇用の方にとっては良い風にとらえられるかもしれませんが、
非正規雇用の方を正規雇用へシフトするのではなく、人件費がどのみち上がるのであれば、キャリアが豊富な人を採用しようとする問題が必ず出てくると考えています。
そのため、今年も転職希望者が増加するはずです。
一方で企業側としてはますます厳しい目で採用活動を行わなければいけません。
まず転職活動を意識したのであれば、自分自身の経験をしっかりと振り返ってからしかるべきサービスを利用して転職活動に挑むようにしましょう。